スイスのボーディングスクールが他国のそれと異なる点

世界には数千のボーディングスクールが存在しており、中でもイギリスのイートン校などは有名ですので、ボーディングスクールといえばアメリカやイギリスを連想する人も多いでしょう。実際、アメリカやイギリスのボーディングスクールは政治家などを多く排出しており、大変長い歴史と素晴らしい実績を持つものが多いのです。しかし実は、アメリカやイギリスのボーディングスクールに比べても遜色のない歴史と実績を誇るスクールがスイスにもたくさん存在しているのです。両者の間には色々な違いがありますが、まずひとつには生徒の国籍があります。

イギリス等英語圏のボーディングスクールはその生徒の大半が自国の子供たちであり、つまり母国語を話す子供たちです。それに対し、スイスのスクールでは300人の生徒に対して国籍が50以上となる場合もあり、英語圏のそれよりも多様な文化や価値観の中で勉学に励むことになり、より国際的な教育を重視しています。スイスのスクールでも英語で授業が行われることはありますが、英語だけに留まらず、たとえばフランス語やドイツ語などの多種多様な言語を使って授業が展開されます。英語圏のスクールで学ぶ子供たちは、英語が基本的に世界共通語であるため、英語を使う国が世界の中心であると考えてしまいがちですが、このように多言語教育を施すことで、生徒たちは世界には様々な国があると理解し、よりグローバルな視野を身につけることが可能になるのです。

また設備の点においても、特に生活に重要な居室やシャワールームについて、イギリスやアメリカのそれは管理が杜撰になりがちですが、スイスのスクールではそれらの管理が徹底しているため、衛生面での心配や故障がなく、生徒がより安心して勉学に励むことが出来る環境が整っています。

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